書籍情報
著書 | ぼくは勉強ができない(文春文庫) |
著者 | 山田詠美 (著) |
発売日 | 2015/5/10 |
「ぼくは思うのだ。どんなに成績が良くて、りっぱなことを言えるような人物でも、その人が変な顔で女にもてなかったらずい分と虚しいような気がする」―時田秀美は17歳、サッカー好きの男子高校生。勉強はからっきしだが、めっぽうモテる。発表から四半世紀、若者のバイブルであり続ける青春小説の金字塔。
感想
僕は周囲に流され、自分の意見を持たずに生きてきたので、主人公の考え方、生き方に凄く憧れます。
自分のものさしで考え、悩み、思考して、答えを出してくこと。
長年培った常識を受け入れつつ、自分なりの価値基準を持つことの大切さがわかります。
大人になった今だからこそ、物事の考え方や社会のあり方というものを客観的に感じられ、
改めて思い返してみるきっかけになった様な気がします。
オススメ度:
メモ
しかし、それが永遠に調整出来ないままだとしたら、どうだろう。
そして、そのことに、自分の体が気付いてしまったら、希望というものが、まず破壊されてしまうだろう。
希望が破壊された人間が生きて行けるものだろうか。
こんなふうに、ぼんやりと電車に乗って、春が来たと思うのは、ささやかだけれど、やはり、楽しいことなんじゃないのか?
すべてに、丸をつけよ。とりあえずは、そこから始めるのだ。
そこからやがて生まれて行く沢山のばつを、ぼくは、ゆっくり選び取って行くのだ。
大文豪が射精をくり返してたら、はたして、文学が生まれていただろうか、というようなことを知りたいんですよ。
人と同じ部分も、違う部分も素直に認めるような人になってもらいたい。
確かに、あの子は、まだ子供。
でも、何かが起こった時に、それを疑問に思う気持ちを忘れて欲しくないのよ
リンク
コメント